姫路城というと、観光で訪れたいという人も多くいますよね。
今回は姫路城の観光をちょっと違う角度から紹介してみたいと思います。
観光前に知っておきたい姫路城のすごさとは!?
世界遺産に認定されるほど、姫路城の美しさは世界的にも有名ですが、
実は「戦うための城」でもあった姫路城です。
今の時代だからこそ「お城は観光」となっていますが、
姫路城が築城された時代には、眺めるだけのお城を築城するような時代背景でもなく、
お城らしい「戦う」ためのいろんな仕掛けや作りを見ることができます。
・簡単に登れない石垣
・美しい形の狭間
・石落とし
簡単に登れない石垣
姫路城の石垣も美しい勾配で、
独特な積み上げがされている
「扇の勾(おうぎのこうはい)」と呼ばれています。
反った角度で積み上げられているため、
石を安定して高く積み上げることが可能だという利点があります。
同時に敵が簡単に登れないということもお城を守るための一つです。
*余談ですが「扇の勾配」の石垣で日本一有名なのは「熊本城」です。
お城好きの方の間では有名な話かもしれませんが、
「加藤清正」が築いたということで、
「清正流石垣(せいしょうりゅういしがき)」ともよばれています。
美しい形の狭間
・狭間(さま)とは、おもに日本のお城の天守や櫓の壁面、
堀などに開けてある防御用の穴や窓のことです。
姫路城の狭間はとても美しく配置されており、
三角・四角・丸い小窓や隠し狭間もあります。
現在は約1,000個所ありますが、かつては、2,500〜4,000箇所もありました。
ここから、鉄砲や矢を出しながら、身を守りながら攻撃をするのです。
外から見ると、美しい窓にしか見えませんが、取っ手を引き上げると、城外への穴が開きます。
ここから、石を外の敵に落として、撃退する仕組みです。
石落としにも3種類あり「戸袋型(とぶくろがた)」で有名な丸亀城天守や
「出窓(でまどがた)」で有名な弘前城や金沢城に見られます。
もっとも多いのが、「袴腰型(はかまごしがた)で、
犬山城天守や松本城天守などにも付いています。
姫路城もこの「袴腰型」の石落としです。
<姫路城をいろんな角度から見てみよう!>
*姫路城を間近で眺めるのも良いのですが、様々な場所から眺めるのもお薦めです。
・姫路駅から姫路城を見てみよう
・姫路城の内堀をのんびり和船で見てみよう
・姫路城内の廊下も美しい
・姫路駅北口から1本道で約25分歩くと、姫路城に到着しますが、真ん中にどっしりと構える姫路城とその街並みをのんびり楽しむのはいかがでしょう。
・姫路城の内堀を船で楽しむ観光船
姫路城主が、内堀で船遊びをしていた気分を、味わうことのできる観光船です。お殿様?お姫様?気分を味わえます。
姫路城の入り口である大手門の手前、左側が発着所(姫路城武者溜まり)所要時間30分。
乗船料:大人1,200円・子人(3歳〜小学生)600円・3歳以下は無料です。
*詳しくはお問い合わせください。
・大手門をくぐると、美しい緑の広場「三の丸広場」があり、空と緑の中に、姫路城の白漆喰総塗籠造が映え、眩しささえ感じます。お花見やイベントも行われている場所です。
・姫路城内でも日本建築の素晴らしさを感じることができます。
釘隠しや格子など、簡素な形をしていながらも、美しい仕上げが印象的です。
また、夏は涼しく、冬は寒くない工夫がされており、先人の知恵がたくさん見受けられます。
・長さ約240メートルの長い廊下があります。この廊下は、徳川秀忠の娘である(千姫)のために作られた西の丸・化粧櫓へと続いています。(千姫)は豊臣秀頼の妻でしたが、死別後は、本多忠刻と再婚して、姫路城で暮らしました。
百間廊下は、西の丸長局と呼ばれており、戦姫に仕える侍女たちの大奥でした。(姫になった気分で歩いてみましょう)
大変美しい廊下ですが、いざという時には、鉄砲隊を配備し、城壁として敵から防御できるようにつくられており、雨が降っても、濡れる心配もありません。そんな仕掛けを見るのもお城巡りの楽しみです。